アプローチが多くを決める

土地を眺めながら、ほとんど同時に考えていることだが、アプローチをどうとるのかで設計の多くは決まってくる。

 アプローチを変えれば、玄関の位置も平面計画もまったく変わるし、その演出の仕方によっては、住まいは豪華に見えたり貧相に見えたりする。設計のうまい下手が分かれるのもここだと思う。
 アプローチが決まれば、もしそれが2階家なら次に階段の位置が間題になる。アプローチの仕方と玄関と階段の位置、これらが決まれば家の設計はかなりの部分が済んだことになる。
  部屋があって、それを結んだところに廊下や階段があるのではなく、アプローチや玄関、階段、廊下が決まることで、部屋も決まってくる。部屋が主、廓下・階段は従と思われがちだが、設計の考え方は逆だといえる。

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